ソウルメイト独り言

バンド鶴がとても好き

【MUSICSHELF】インタビュー/2012年2月

MUSICSHELF掲載

 

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MUSICSHELFでの好きな記事でしたが2018年3月31日にサイトが閉鎖されてしまいました。もったいないのでここに掲載させてもらおうと思います。
http://musicshelf.jp/

 

 

2012年2月13日 11:00


鶴 Special Interview Part.1
見た目のユニークさと強いインパクトをもたらす必須アイテムであること以上に、鶴が鶴であるためになくてはならない存在だったトレードマークのアフロヘア。昨秋、そのアフロからの卒業を宣言した彼らがシングル「夜を超えて」をリリースする。まもなく公開される映画「アフロ田中」の主題歌として書き下ろされたこの曲は、映画/漫画の主人公・アフロ田中と鶴のキャラクターが絶妙にマッチした、彼らにしか作り得ないロックナンバーであるばかりか、バンドにとって“最後のアフロワーク”として、また新たなステージの序章として重要な1曲となった。
迫りくるアフロ卒業の日を噛み締めながら、早くも次の作品をレコーディング中の3人。すっかり見慣れたヘアスタイルの奥でうごめき始めていたものが、いよいよ彼らを突き動かす時。

 


-- MUSICSHELFでのインタビューは久しぶりですが、前回は素晴らしいプレイリストを寄せていただきました。ありがとうございました。

秋野温:独断と偏見による秋野チョイスです(笑)。でも本当はこんなに文字数書かなくても大丈夫なんですよね?「100文字程度でいいです」って書いてあるんだけど、「それ以上でも構いません」とも書いてあるから・・・つい長くなっちゃった(笑)。

笠井快樹:なるほど。溢れんばかりの思いがね(笑)

-- 自分たちの好きな音楽をファンの人にも聴いてほしいという思いはありますか。

秋野:ありますねえ。もちろん押しつけたりはしませんけど、昔からありますね「これ、いいよ!」みたいな気持ちは。次は他の二人にもやってもらって30枚分のプレイリスト出しましょうかね(笑)。

-- ぜひ。ということで皆さんには2010年の『期待CD』の時にお話を伺って以来になりますが、その間、バンドにとってもいろいろなチャレンジ、変化があったようですね。

秋野:いろいろありましたねえ。まず去年のいちばん大きな出来事として、憧れの人との共演がありまして。『秘密』というミニアルバムにエマさん(菊地英昭:ex. THE YELLOW MONKEY / brainchild's)に参加していただいたんですけど、そのレコーディングが2月辺りには始まっていたので、年明け早々からレコーディング、ツアー、夏フェスと、エマさんにはかなり絡んでもらいまして。もうそのすべてがいい思い出に・・・。

笠井:思い出にしちゃったよ(笑)。せめて糧にして、糧に(笑)。

秋野:そうですね、それが自分たちの糧になり(笑)、それから夏を超えて、バンドとして重大な決断とその発表をして。その後に臨んだ秋のツアーがあり、また次の鶴、新しい鶴、「自分たちはこういうバンドにしたいんだ」というのを少しずつ探していった、それで「こうすることに決めた」という、去年はそういう年でしたね。

-- バンドにとっても大事な年、節目になる年だったと。皆さん、30歳になるってことに、自覚的だったようですが。

秋野:30になる前はちょっと構えてたところがあったんですけど、いざ30になってみると「あれ?意外と楽しいや」みたいな感じですね(笑)。

笠井:僕自身はふんどしを締め直したというか、そういう1年だったですね。朝起きて「あ、今日から俺、30だ」ってパチリと気合いが入りました(笑)。具体的に何が変わったというのはないんだけど、気持ちは引き締まりましたね。バンドが決断をした年でもあったし、まさに節目の30歳って感じでした。

神田雄一朗:僕はまだ29なので30になった感慨というのはないんですけど、去年はエマさんをはじめ、いろんな人と「一緒に面白いことやろうぜ」っていう機会が多くて。俺らもメンバー以外の人と関わることによる刺激を求めてたと思うんですよ。だから自然にそういう流れになれたし。やっぱり「まだ見えてないものを見てみたい」っていう気持ちはみんなの心の中にあったと思うので。結果、1年間そういう状況の中でやってきて、他の人の影響でバンドが良くなった部分もあるし、プラス、他の人と一緒にやったことで3人でやることの大事さみたいなものも見えてきたんですよ。だから今年は去年得たものを踏まえて、俺ら3人の力をもっと強めていきたいんですよね。もしかしたら他の人とやることもあるかもしれないけど、より3人のパワーを強力にしたいというか、「パワーアップしたね!鶴!」って言われるような見せ方をしたいと思ってます。

-- 鶴は何かやってくれそうだ、という予感はありましたが、その手始めがエマさんとのコラボだったのには驚きました。また大胆な選択だなと(笑)。

全員:爆笑

-- 特に秋野さんは思い出作りから発展してエマさんのバンドのサポートまでやられていますよね。

秋野:はい。もうビックリですよねえ、自分でも。まさか、まさかとは思っていましたけど、アタックした甲斐があったかなと(笑)。

-- 誰かをバンドに迎え入れるというのとは逆に、自分が他のバンドの一員になる、あるいは音楽性や表現方法の異なるミュージシャンとツアーを廻る、というのは、かなり刺激になったのではないですか。

秋野:刺激になりますねえ。僕ら、意外に友達いないので(笑)。というか、だんだんオープンになってきましたね。誰かと一緒にやるのを拒否してたわけではまったくないんですけど、ただやってこなかったっていうのかな。ただ自分たちだけの世界でやってきた、みたいなところがあったんですよ。それが20代も後半になってきて、いろんな人とやって、いろんな感情になって、いろんな勉強して、今は本当に「個人個人が頑張らなければ!」と思ってきているところですね。「バンドとしての固まりだったら誰にも負けねえよ!」とは思っているんですけど、これが3人それぞれ一個人として他のミュージシャンと闘うと「あ、これじゃヤバイな」と思うんですよ。団体戦だったら勝てるんだけど個人戦だと勝てないというか。それをウチらはやってこなかった分、これからは個人戦でも勝てるようにしたいんですよね。というところで僕はエマさんのところでやらせてもらったり、他のメンバーも少しずつですけど個々でサポートをやらせてもらったりしてるんです。

-- そういった動きがアフロを取るという決断に繋がったのかなと思ったんですが。

秋野:アフロを取る?あの、それはパーマを落とすということですよね?

-- 間違えました(笑)。それぞれが外に出たことで、パーマを落とそうという決意を後押しした、ということはないですか。

秋野:うーん・・・というより、実は1~2年くらい前からアフロではない鶴でいこうという決断はできていたんですね。去年いきなりそう思ってそうしたわけではなくて、いろいろ悩んだ末、発表したのが去年だったというだけで。それでその2年前くらいの時点で、もう飛び出したかったんでしょうね、個人として、もっと外に。

-- それはみんなの総意としてですか?実は全員がそう思っていたということだったんでしょうか。

秋野:僕ら鶴を始めて8年になるんですけど、2年に1度くらいの割合でアフロ会議というものが真剣に行われているんですね。

-- その会議は誰かが「あれ、今の俺らはなんか違うんじゃないか」って思った時に開かれるものなんですか。

秋野:そうですね。やっていくうちに少しずつズレが生じてくるわけですよ。それを毎回こう、正すというか、そういう作業をしてきたんですね。なんだろうな、少しずつ、なあなあになってくる部分が出てきたり。それを毎回「やるならやる!やらないならやらない!」みたいに決めてきて、それでこの間の会議で、またズレてきたところをどうしようってなった時に「いや、もういいだろう」ということでね、全員が一致して。アフロやめようと・・・まあ、そういう流れだったんでしょうね、きっと。

-- そうですか。アフロでいる鶴を楽しんでいた反面、これだけ引き出しの多いバンドであるにも関わらず、その佇まいであるがために何かを諦めたり、守ったりしているんじゃないかと思うこともあったので、個人的には遂にこの時が来たかという感じなんですけどね。

秋野:ねえ、来ちゃいましたね、その日が。

-- トレードマークとしてはもう十分、その役割を果たしてくれましたよね。

神田:そうなんですよ。コイツ・・・いい仕事してくれたんですよねえ。

-- その一方で、毎回真剣に音楽に向き合ってアルバムを作ってきたのは事実だし、別に見た目なんてどうでもいいんじゃないかって思いもあって。

秋野:やっぱり最初はパッと見てわかってもらえないだろうなっていう、それもわかってるんですけどね。

神田:そう、ちょっと怖いなって感じもあるにはあるんですけどね。でもこのアタマによって音楽的に狭まって見られてしまうのもわかっていながら、最終的な決断の決め手になったのは、見た目とは別にもっと個人の芯の部分を見せたかった、それぞれが秋野、神田、笠井としてやりたいっていうのが大きかったんですよね。それこそカッコいいミュージシャン、凄いミュージシャンはたくさんいるわけで、その人たちはみんな一個人として裸でやってるわけですよ。そういう人たちを羨ましいなと思うこともあり、カッコいいなと思うこともあって。

-- 笠井さんはどんな意見だったんですか。

笠井:俺はいちばん保守派だったですね。

秋野:ああ・・・そうだね。

笠井:一度決めたことは貫きたいタイプなので、今回の“覆す”っていう決断にはいちばん悩んだと思います。確かにアフロっていう一枚のフィルターがあって、そのフィルターを通して見られる、俺たちもフィルターを通して発信する、そのことに対して覚悟はしてたと思うんです。でもやっていくにつれて、正直その窮屈さも感じたりしてたし・・・でも、いざとなるとやっぱり迷いました。だけど決断したからにはね、自分の中にある伝えたいものを、今度はフィルターを通さずにやれるんだなと。実は僕も随分前からその理由には納得できてはいたんですが、あとは意地の問題で(笑)。やると決めたことをやめることに対しての、自分の気持ちの落とし所を見つけるのが大変だった(笑)。

秋野:そう、彼はねえ、一度バシッと決めたものからズレると怒るんですよ。

笠井:「だってあの時そう決めたじゃん!」って(笑)。

秋野:でも俺らは「いいじゃん、いいじゃん」って(笑)。

神田:僕とあっつぃ(秋野)は、そこで感じたことを大切にするんで(笑)。だから最初と話が変わっていくんですよ。でも俺らはまったく自分がブレている気はしてなくて。その時々で新しいことを感じて、それで良くなっていこうぜっていう。ポジティブな心変わりなんですけどね(笑)。

笠井:そうそう(笑)。俺らって、覚悟した上で始めることが多いんですよ。何かを始める段階でいろんなことを予測してからスタートするんで、彼らがこういうブレ方をしたくなるんだろうなっていうのも僕はわかってて。「でも、そうならないようにしようねー」って俺が釘を刺すんですけど(笑)、でも二人はもっといいものを感じ取るんでしょうね、その時々で。

秋野:いい言い方してくれた(笑)。でもそう、途中で別のものに惹かれちゃったりするんだよね。

笠井:その良さもあるんですよ。だから鶴ってバランスがいいんだと思いますね。

-- 仲はいいけれども、いい距離感がありますよね、この3人には。

神田:そう、その個々がもっとリアルな感じになっていくんじゃないですかね、今後の鶴は。

秋野:ね、30代の鶴はどうなるんでしょうね。

 

 

 

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2012年2月13日 11:58

鶴 Special Interview Part.2


-- 楽しみですね。でもその前にアフロ時代を締め括る新曲「夜をこえて」のお話を訊かないと。

秋野:そうです!最後のアフロワーク。Last afro work!

-- はい(笑)。今はもう新しい鶴になりかけの状態ですが、このシングルはきっと最後の花道になりますね。

秋野:うん!そういうことにしましょう!

-- ジャケットのイメージもこれまでとは違いますね。

秋野:カッコいいです!(笑)。ちょうど今、過渡期といいますか、「次のところへ行こう」というイメージにしました。

-- 映画「アフロ田中」の主題歌ということですが、これは映画のための書き下ろしだそうですが、映画の映像を見て書いたものですか、それとも漫画?

秋野:漫画です。主題歌のお話をいただいた時にはまだ映像もなく、ストーリーもまだ出来てなかったので。でも元々、漫画は全部読んでいたのでイメージは最初からありました。

-- 映画の主人公は、それは見事な、鶴のさらに上をいくアフロですね。

秋野:僕らとメーカーは同じ・・・あ、美容院は同じなんですけどね。

笠井:そうそうパーマ屋さんが一緒なんです・・・ああ、もうビックリしちゃうよ・・・(笑)。

-- (笑)。その漫画をさわりだけ読んだんですが、そのさわりだけで「これは秋野温そのものではないか」と。

笠井:よくおわかりで!

神田:ドンピシャリですよね!ホント、彼そのものですよね。

秋野:なんですかね、僕も不思議なんですよね。漫画読んでて妙に納得しちゃうというか、入り込んじゃうというか・・・・僕なんですよねえ・・・そう、僕なんですよ。

-- アフロという共通点で主題歌のオファーがあったのだとしても、これほど映画の主人公とキャラクターが一致しているとは思いませんでした。

秋野:原作者ののりつけ雅春さんには、以前僕らのシングルジャケットを書いていただいたこともあって元々交流はあったんですけど、今回のお話はありがたかったですね。原作を読んでたのでキャラクターのイメージはすでに頭の中にあったんですけど、主人公の真面目で物事を真っすぐ捉えちゃう、優しいんだけどなんとなく上手くいかなくてずっとモヤモヤしてるっていう・・・そこが描けたらいいなと。でも漫画のカラーが決して暗いものではないので、悲しい曲にはしたくなかったんですね。モヤモヤして頭抱えて叫びながらダッシュする、みたいな。そういう雰囲気にしたかったんですよ。

-- なるほど。でも今の話は秋野さんが秋野さん自身のことを語っているとしか・・・。

笠井:そうそう、自己紹介かっていう(笑)。

神田:俺も思った(笑)。

秋野:いや、だからあの・・・詞を書いてる途中ですね、この漫画のイメージで書いてるつもりなのに、いつの間にかもう普段の自分の感じになってしまって・・・だから苦労することもなく書けました!(笑)。

笠井:もはや自分の歌だよね(笑)。

秋野:そう、だから単純に俺が言いたいことを書けば、アフロ田中の歌になるっていう(笑)。

神田:だから実際は書き下ろしなんだけど、正直これは書き下ろしじゃない(笑)。

秋野:俺が普通に曲を書いただけっていうね・・・俺は「アフロ田中」を読んで曲を書きました!(笑)。

神田:でも別に曲を書くために読んだんじゃないから。ただ漫画を読んで曲を書きました、ってことだから(笑)。

--(笑)。でもバンドにとってもいいタイミングだったんじゃないでしょうか。この映画の主題歌であること、自分自身を投影させた曲ができたこと、それがシングルになること、全部。

秋野:本当にそうですね。僕らもこのタイミングで、いい切り替えができたなと思います。この先の鶴にとっても大事な1曲に、鶴としてずっと歌っていける曲になったと思うので。今年はもう、この曲からだね。

笠井:そうだね。これくらい速いエイトビートの曲って今までの鶴にはあまりなかったので、新鮮なんだけど、やけにしっくりくるんですよね。今までちょっと避けてたんですよ、こういうの。なんだろうな、単純だっていうイメージがあったのかな。それがね、こんなにもノリやすくてカッコよくなるんだと思って。ハマったらハマるんだなあと思えたんですよね。この曲でアフロを締め括れるのと同時に、新たなスタート感がある曲なので、今の時期の自分たちにはピッタリだなと思いますね。

-- そうですね。でも曲が進むに従って、速いエイトビートの曲のよくあるパターンから逸脱してくるのが鶴らしいなと思う一方で、感情の昂りと主張がこれまでになく音に表れているなと。

秋野:去年のツアーでもセットリストの最後にやったんですけど、演奏してる自分たちにもどんどん込み上げてくるものがあって。今までにない、今までの自分たちのライブで味わったことのない、味わってこなかった感覚みたいなものがこの曲にはある気がして。それを今後どうしていったらもっと爆発できるんだろう、みたいなことを今は考えてますね・・・鶴がこれから求めようとしているものの、第一歩がこの曲なんだと思います。

-- 今までの鶴の曲にあった遊び心だとか捻りとかではなく、こうなるのが必然だ、みたいな音が鳴っていますよ。

秋野:そう、だから小手先云々ということよりも、今回はもう言いたいことをバーッと言ってダーッと駆け抜けて、で、オッケー!おしまい!みたいな(笑)。

-- (笑)。このシングルが出て、いよいよ鶴は新たなスタートを切るわけですが、でも次の作品をレコーディング中ということもあり、気持ちはもう先へ先へと飛んでいるんじゃないですか。

秋野:うん。新しい方に飛んでるね?

笠井・神田:飛んでるね。

神田:ちょっと今、精神と肉体はズレてますけど(笑)。

秋野:ああ、そういうとこあるよねえ。気がつくと不安定(笑)。

神田:そう、今はそんな状態なんですけど、でも刻々とラストアフロが近づいてきてるので、それをちょっと噛み締めながら次の鶴を楽しんでやってるというか。

-- やっぱり寂しくなってきましたか。

笠井:それはねえ、若干ありますね、やっぱり。正直に、あるかないかと言えば、ある。でも深刻になってるわけじゃなくて、爽やかに「残念だねえ!」って言う感じ(笑)。

神田:「終わっちゃうねえ!」みたいな(笑)。でもやっぱり「お疲れさま!」だね。

-- そうですね。長い間、お疲れさまでした。ということで、今後の鶴について少し伺っておきたいと思います。今、録音している音源はどういったものになりそうですか。

秋野:それがねえ、スゴイんですよー。

神田:いやねえ、スゴイんですよ、今回は。今までの自分たちがまったく見えてなかったものが見えてきたというか。今までの鶴も大事にしつつ、ホントにオイシイところが全部パワーアップしたみたいな。そういう音が今、録れてますね。

秋野:今まで俺らがあまり詰めてこなかった部分を細かく詰めていって、ロックな曲はもっとロックらしく、ポップスはもっとポップスらしくっていう、それぞれの曲にキッチリとした色が出てきたなって感じですね。

笠井:今まではどちらかというと自分のパートをもっと良くしようって考えだったんですけど、今は全体のアンサンブルを引きの目線で見るとこんなに良くなるんだっていうのがわかったというかね。

神田:そうね。鶴の音楽が先に進んでいる、進化してるって感じがすごくしますね。

-- 曲や詞に関してはどうですか。

秋野:次は鶴の新たな出発の一枚になるので、今の鶴のメッセージや感情がストレートに出ているものを集めてますね。より感情的って言ったらいいのかな、そういう色の強い作品になるのではないかなと思います。詞に関しては、僕は昔からどちらかというと直球を投げるタイプで、笠井くんは直球も変化球も投げられる人なんですけど、僕も彼も今回は客観的に見て、アフロではない30歳の男が歌える歌っていうんですかね、そういうのを作ってますね。

-- なるほど。作品になる/ならないは別として、アフロではない30歳の男が今、歌いたいことってどんなことなんですか。

秋野:うーん・・・愛、ですね。

-- 愛。それは今までも歌ってきましたよね。

秋野:歌ってきましたけど、でももっと・・・なんだろうな・・・愛について自分たちなりに分析したいというか。単純に「君が好き」だけじゃなく、人と人との繋がりじゃないですか、そういう感情って。そこを鶴なりに表現したらどういうものになるんだろう、そういう曲を作ってみたいなって思ってますね・・・うまく言葉にできてるかわからないんですけど。でも「幸せって何だろう」みたいなすごく単純なことについてもじっくり考えてみたいし、そういうのをひっくるめて今の鶴で表現したいことを詰め込もうと思ってますね。

笠井:僕は今までどうしても自分で納得がいかなくて、「好きだ」とか「愛してる」とか書いてこなかったんですよ。そういうのを書いてみたいなって思ってます。根拠もないのに「大丈夫だよ」とか「ひとりじゃないよ」みたいなことも書けなかったんですけど、そういうのをやってみてもいいかもしれないとも思ってますね。あとは・・・そうだな、痛い部分も割とおちゃらけて書いたりしたんですけど、もっと痛いところを裸のまま出してみたいですね・・・というのが目標です。

-- そうですか。いずれにしても何のフィルターもかかっていない、素の鶴が露わになることになりそうですね。

秋野:ステージの上で「俺たち、こんなヤツです」って素のテンションで言っちゃうような(笑)、そういう鶴でいけたらなと思ってますね。

笠井:でも人間ってそんな変われるもんじゃないし、変えようと思って何かを変えるわけじゃないし、中身が別物にスイッチするわけでもないんで。

神田:そうだよね。これだけ楽しく話してて、次に会ったら「あ・・・お疲れっす・・・」みたいにね、いきなり感じ悪いヤツらになってたら、おかしいですよ(笑)。

-- (笑)。アフロではない30歳の鶴、楽しみにしています。

秋野:やりますよ!楽しみにしててください!

 

 

<インタビュー・文 / 篠原美江>

 

 


『eggman31周年Anniversary JUST A DAY vol,3』
3/1(木) 渋谷eggman

音エモン presents LIVE BURGER vol.6』
3/16(金) OSAKA MUSE

『MUSIC CUBE 12』
3/18(日) 広島ライブハウス(後日発表)

『SANUKI ROCK COLOSSEUM 2012』
3/20(火・祝)高松ライブハウス(後日発表)

『SHIBUYA LIVE RALLY』
3/25(日)渋谷ライブハウス(後日発表)

詳しくはオフィシャルHPで


鶴(ツル)

秋野温(うたギター)
神田雄一朗(ウキウキベース)
笠井快樹(テンパリドラム)

「ウキウキ&切なさの伝道師」を名乗る鶴は埼玉県鶴ヶ島市の「鶴ヶ島西中学」の同級生の3人組。学生時代はともに同じバンドで活動していたが高校卒業と同時に個々別々にバンドを組み活動。お互いのバンドが同じ時期に解散し久しぶりにジャムったらしっくりきてしまい2003年に鶴を結成。バンド名は鶴ヶ島の頭文字の「鶴」に即決。同年春から下北沢や新宿でライブを展開し、アフロとキモシャツ(鶴が命名)の70sファッションを代名詞にお客さんを巻き込んで展開するライブパフォーマンスであっという間に話題になる。
2008年3月、シングル「恋のゴング」でメジャーデビュー。7月に2nd シングル「夏の魔物」リリ ース。大阪BIGCATにて3度目のワンマン。過去最高の動員で大成功させる。 9月4日「夏の魔物」 ツアーファイナルとしての初の恵比寿LIQUIDROOMワンマンもチケットはSOLD OUTの超満員で大成 功を収めた。 2010年7月、待望のニューアルバム「期待CD」をリリース。
2011年1月、一年かけて現在進行形の鶴を見せるべく「ING計画」を発表。5月 mini album「秘密」をリリース。ゲストミュージシャンに菊地英昭氏(ex. THE YELLOW MONKEY / brainchild's)が参加。東名阪のツアー「秘密ツアー?今日あった事は内緒で?」でも共演する。10月、アフロ引退を表明。そしてアフロとして最後のワンマンツアーである「Iing Ning Ging TOUR?今までありがとう?」を全国11箇所でおこなう。12月mini album「ハートの磁石」をリリース。そしてアフロとして最後のシングル「夜を越えて」を2月15日に発表する。